「和食・おすし」についての調査(女性対象) 

2017年11月20日
「オレンジページくらし予報」は、「和食・おすし」について調査しました。その結果、“好きな和食”として堂々の1位に輝いたのはおすしでしたが、どんな時に食べるか、どのように食べるか、そしてどんなおすしを作りたいか、と調査を深めるうち、「おすし」の食べ方や、食べるタイミングなどに変化が起きていることがわかってきました。

【調査ダイジェスト】

・手軽に買える今のおすしは「食べたいときに食べる」もの。「ごちそう」なのは家で作るおすし
・おすしは「買って持ち帰る」76.8%、「手作りする」50.5%、「宅配」は13.4%
・今年のクリスマスから「ケーキずし」ブレイク!?  今後「ケーキずし」作りたい人が全体の40.7%

【調査結果】

手軽に買える今のおすしは「食べたいときに食べる」もの。「ごちそう」なのは家で作るおすし

平成25年12月にユネスコが無形世界遺産に登録した「和食」。現在11月24日は和食の日とされ、また11月は和食月間として和食のイベントも多い月です。そんななか<オレンジページくらし予報>が和食について調査したところ、「好きな和食」の第一位は「おすし」39.1%でした。「和食」に関しては日本人の食生活の多様性ゆえに「鶏のから揚げはどうなの?和風ハンバーグは?」のような話題も尽きませんが「和食代表」といえば「おすし」のようです。さらに、「おすしは好きですか?」の問いには「好き」77.8%、「やや好き」13.7%、合わせて91.5%もの人が「好き」と答えています。ちなみに「好きな和食」でおすしの後に続くのは「煮もの」33.2%、「刺し身」32.0%、「焼き魚、煮魚」29.5%、「炊き込みご飯、混ぜご飯」27.0%です。

にぎりずし、巻きずし、いなりずしなどのおすしの種類や食べた場所は問わず、「どのシチュエーションでおすしを食べたか」では「食べたいと思ったとき(特別ではない日)」が59.5%で1位。次に「誕生日」45.9%、「帰省(自宅、自分や配偶者の実家)」32.8%、「旅先など(新鮮な魚介類があるところ)」32.3%、「お正月」30.5%、「年末」29.0%となりました。

かつては「おすし」といえばごちそうの代名詞でしたが、今は回転寿司や宅配寿司、さらにはスーパーやコンビニなどで比較的安価で手軽におすしが食べられる時代。食べたいときに食べる、が1位になるのもうなずけます。いっぽう、「おいしいのはもちろん、今日はおすしだよ! というだけで、今日はごちそうな感じがしてウキウキします」(30代・専業主婦)、「一品でごちそう感が出せる。あとは汁物や茶碗蒸しがあれば十分」(40代・専業主婦)など、「家で作るおすし」は特別だ、という声も自由回答に多く寄せられています。食べたいと思ったらコンビニやスーパーですぐ買える「フツー」のおすしに対して、家で多少の手間をかけて作るおすしはやはり「アガル」と、おすしが二極化していることがうかがえます。

おすしを食べる、お正月以外の「季節行事」では「ひな祭り」18.7%、「節分」13.5%、「クリスマス」13.3%、「こどもの日」13.3%など。西洋の行事でありながら、「クリスマス」が「節分」や「こどもの日」とほぼ同率で「おすしを食べるシチュエーション」となっています。

おすしは「買って持ち帰る」76.8%、「手作りする」50.5%、「宅配」は13.4%

1年以内に「家でおすしを食べましたか?」では「家で食べた」が82.5%。回転寿司店が大人気の昨今ですが、やはり、多くの人がおすしは家で食べています。食べたおすしはどのように用意されたかというと、「テイクアウト」76.8%、「手作り」50.5%、「宅配」13.4%という結果に。

さらに「手作り」する人に「どのようなおすしを作りましたか」と聞くと「ばらずし(ちらしずし)」70.2%、「手巻きずし」61.0%、「いなりずし」50.1%がトップ3となりました。この「手作りする」人たちだけで集計すると「和食のなかではおすしが好き」と答えた人が45.4%と、全体での数値39.1%を上回ります。また、「飯台(木のすし桶)」の所持率も、全体では36.2%ですが「おすしを手作りした」人たちでみると53.5%になります。

よく使う「手作りおすしの具」は「卵焼き、薄焼き卵、錦糸卵など」78.8%、「生の魚、貝、刺し身」75.8%、「きゅうり、しそ、ねぎ、きぬさやなどの野菜」60.4%、「海苔」55.2%、「イクラなど魚卵」39.8%がトップ5。「魚以外の具」も、「肉そぼろ」「焼肉」「ハム、ソーセージ」「チーズ」「チキンナゲット」などが登場。おすしが好きな理由・魅力として挙がった「彩りのよさ。大人も子どもも楽しめる」(20代・フルタイム)という声からは、使われる具が料理ジャンルも食材も、伝統の枠を超えた彩り豊かなおすしの姿が浮かび上がってきます。

今年のクリスマスから「ケーキずし」ブレイク!?  今後「ケーキずし」作りたい人が全体の40.7%

おすしにも流行があります。家で作るおすしで一番多かったのは「ばらずし(ちらしずし)」で、手軽に作れること以外にも「豪華なので、食卓に出すとそれだけで十分」(30代・専業主婦)と、見た目のきれいさも人気の理由です。『オレンジページ』で、最初に「ケーキずし」を取り上げ、作り方をご紹介したのは2011年2月、おすしなのに洋風な飾りつけをほどこした「ケーキずし」は、今やクリスマスの時期には宅配ずしのメニューにも載っています。

刺し身や魚卵でケーキのように飾った「ケーキずし」は、伝統的な「ばらずし(ちらしずし)」が進化した「今どきな」ビジュアル系ずしといえましょう。2014年の「オレンジページくらし予報調査」で「クリスマスに作ったごちそう」の3位は「おすし」でした。そして今回の調査では「クリスマスのごちそうに<おすし>はあり」と答えた人が全体で54.9%と半数以上に。同じ質問で「小学生以下の子どものいる家庭」では61.6%です。また、「ケーキずし」については「作ったことがある」のは、「おすしを手作りする人」で25.9%、「小学生以下の子どものいる家庭」で80.6%という結果。さらに「今後ケーキずしを作ってみたい」と答えた人は全体の40.7%、「小学生以下の子どものいる家庭」では58.7%になりました。

おすしはいつでも食べられるけれど、家で作るおすしはイベント色も強いごちそう。だから「デコずし」「ケーキずし」を作ってみたい人が増えている……。ハロウィーンシーズンにはテレビコマーシャルで「ハロウィーンずし」も目についた今年、「手作りクリスマスケーキずし」は小学生以下の子どもがいる家庭を中心に、新たな「ビジュアル系ごちそうずし」として、全体にもじわじわと広がっていくのでは、と感じさせた今回の調査でした。


【調査概要】
調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の成人女性(有効回答数862人)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年9月28日〜10月2日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[オレンジページnet]
 マイページ TOP