シェアリングエコノミーに関する意識調査(フリマアプリ上で洋服や化粧品の取引を行うユーザー対象)
2019年02月26日メルカリは、三菱総合研究所(MRI)とシェアリングエコノミーに関する共同研究を実施しました。
共同研究では、フリマアプリ上で洋服や化粧品の取引を行うユーザーを対象にアンケートを実施し、フリマアプリ利用前後における行動心理・購買内容の変化を分析しました。
その結果、フリマアプリを介して「モノのシェアリング」を行う消費者は、モノに対する価値観が「所有」から「利用」に変遷することによって、従来とは異なる消費行動をとることが明らかになりました。
調査結果サマリー
1. フリマアプリ利用後、新品購入時に「売却」を意識
- 新品購入の際、将来売却することを意識するかという問いに対し、新品洋服購入時の場合65%、新品化粧品購入 時の場合50%が、将来売却することを意識すると回答。
2. フリマアプリ利用後、新品購入頻度に変化
- フリマアプリ利用後、36%が、新品洋服購入頻度が変わったと回答し、うち19%は購入頻度が増加、17%は購入頻度が減少したと回答。
- 化粧品の場合、28%が、新品化粧品購入頻度が変わったと回答し、うち14%は購入頻度が増加、14%は購入頻度が減少したと回答。
3. 将来「売却」できることが新品購入意欲を後押し
- 新品購入頻度が増加した理由の中で、洋服、化粧品両方で上位にランクインするのは「フリマアプリでの売れ行きが良いから」、「フリマアプリで小遣い稼ぎができるようになったから」。
4. 購入する商品ブランドが高価格帯に遷移
- フリマアプリ利用後、52%が購入する洋服の価格帯が変わったと回答し、うち28%が高価格帯にシフトし、24%が低価格帯にシフトしたと回答。
- 化粧品の場合、33%が購入する化粧品の価格帯が変わったと回答し、うち18%が高価格帯にシフトし、15%が低価格帯にシフトしたと回答。20・30代で見ると、洋服の場合45%、化粧品の場合36%が高価格帯にシフトしたと回答。
調査結果詳細
1. フリマアプリ利用後、新品購入時に「売却」を意識
新品購入の際、将来売却することを意識するかという問いに対し、新品洋服購入時の場合65%、新品化粧品購入時の場合50%が、将来売却することを意識すると回答。
「あとで売却する」という意識は新品購入する商品選択において大きく影響を与えていることがわかりました。
2. フリマアプリ利用後、新品購入頻度に変化
フリマアプリ利用後、36%が洋服の新品購入頻度が変わったと回答し、うち19%は購入頻度が増加、17%は購入頻度が減少したと回答。化粧品の場合、28%が新品化粧品の購入頻度が変わったと回答し、うち14%は購入頻度が増加、14%は購入頻度が減少したと回答。新品購入頻度が減少したユーザーと同程度、増加ユーザーがおり、従来考えられていた「節約手段」以外の利用目的を持っていることが伺えます。
3. 将来「売却」できることが新品購入意欲を後押し
新品購入頻度が増加した理由のなかで洋服、化粧品両方で上位にランクインするのは「フリマアプリでの売れ行きが良いから」、「フリマアプリで小遣い稼ぎができるようになったから」。調査結果から「あとで売却できる」という心理が働くことで、商品購入に対する心理的ハードルが下がる効果があると推察できます。
4. 購入する商品ブランドが高価格帯に遷移
フリマアプリ利用後、52%が購入する洋服の価格帯が変わったと回答し、うち28%が高価格帯にシフトし、24%が低価格帯にシフトしたと回答。
化粧品の場合、33%が購入する化粧品の価格帯が変わったと回答し、うち18%が高価格帯にシフトし、15%が低価格帯にシフトしたと回答。
20、30代で見ると、洋服の場合45%、化粧品の場合36%が高価格帯にシフトしたと回答。
売却額を加味することで、商品購入の予算が増え、従来よりも高価格帯の商品を購入する消費傾向が伺えます。また、その傾向はシェアリングサービスを日常的に利用していると想定される20代・30代により強く表れています。
調査概要
■調査方法:WEBアンケート
■調査期間:2018年9月21日〜9月27日
■調査対象者:
フリマアプリで「洋服」の取引経験者
※20代以上の男女、フリマアプリ利用頻度が3ヶ月に1回以上
フリマアプリで「化粧品」の取引経験者
※20代以上の女性、フリマアプリ利用頻度が3カ月に1回以上
■回収サンプル数:1,642件