「バターの使い方」についての調査(20歳以上の女性対象) 

2019年12月17日

「オレンジページくらし予報」では国内在住の成人女性を対象に、「バターの使い方」について調査をしました。

パンに塗る、料理やお菓子作りに使うなど、バターは日本の食卓やキッチンに欠かせない存在。そんなバターの使い方に最近新しい動きが出てきています。それはバターにほかの食材を練り入れた「アレンジバター」です。レーズンを入れた「レーズンバター」は昔からおつまみの定番としてありますが、近年りんごやいちごを入れたバターが一部スーパーで販売されて、好調な売れ行きを見せています。いつものパンを朝食の主役にする「フルーツバター」は今後どのように広がるのかが見えてくる調査でした。

調査ダイジェスト


  • バター好きは89.0%、不満は「高価格」67.6%、「堅くてパンに塗りにくい」52.4%
  • りんごやいちごのフルーツバター、「買ったことはないが買ってみたい」47.0%
  • 「冷蔵庫から出してすぐ使えたら用途が広がる」66.3%、「アレンジバター作ってみたい」66.9%

調査結果


■バター好きは89.0%、不満は「高価格」67.6%、「堅くてパンに塗りにくい」52.4%

「バターを常備していますか」という質問には69.4%の人が「はい」と回答。そのバターのタイプは非発酵の有塩バター、つまり一般的なバターが75.2%でした。

バターが「好き」と答えた人は89.0%(好き61.4%+やや好き27.6%)で、大方の日本人女性はバターが好きということがわかります。さらに、「バターのどんなところが好きか」という質問には「風味がよい」70.9%、「おいしい」67.2%、「コクが出る」55.6%、「パンと相性がいい」49.0%のほか、「いろいろな料理に使いやすい」42.4%というところも好まれるポイントのようです。

約9割の人が好きなバターですが、不満もあります。バターへの不満で最も多かったのは「値段が高い」67.6%でした。原材料の生乳の高騰で、バターの値段は上昇しているのが現状です。

そのあとに続くのが「堅くてパンに塗りにくい」52.4%、「堅くて切り分けにくい」47.8%と「堅い」という点が不満点として挙げられています。「バターは使う前に室温に戻す」と、よくレシピにもありますが、パッと使いたいときに「堅さ」に手を焼いた経験のある人が多いことも想像されます。また、不満点の中には「混ぜにくい」21.2%もあり、これも「堅さ」への不満と言えるでしょう。

■りんごやいちごのフルーツバター、「買ったことはないが買ってみたい」47.0%

料理の便利な調味料として、香味野菜やハーブなどを練り入れた、市販の「ガーリックバター」「ハーブバター」などは「スプレッド」と呼ばれて人気が定着してきていますが、ここに近年脚光を浴びているのが「フルーツバター」。煮詰めたりんごやいちごをバターに練り合わせたもので、「りんごバター」「いちごバター」は、一部スーパーで販売され、売り切れも出るほどの人気となっています。

SNSでも「#フルーツバター」と検索すると多くの投稿が見られます。各社から発売されているりんごバターの評価をしたり、「発売日にすぐに買いに行ったのに売り切れだった」などに類するコメントも見られ、フルーツバターをパンに塗り、その風味を楽しむことが一部でトレンドとなっていることがわかります。

さて、これらの様々な食材とバターを合わせたものは「アレンジバター」と呼ばれますが、この存在を知っている人はどのくらいいるのでしょうか?

「どんなものか知っている」人は15.0%、「言葉は聞いたことがある」は22.9%と、まだそれほど多くはないようです。しかしながら「りんごバター」または「いちごバター」などフルーツ系のアレンジバターに絞って聞いてみると、それらを「買ったことがある」人は14.3%ですが「買ったことはないが買ってみたい」と答えた人は47.0%と、その興味と関心の高さがうかがえます。さらに一度買った人の68.2%は「また買いたい」と回答(「買いたい」31.8%+「まあ買いたい」36.4%)しました。

多種多様なアレンジバター、スプレッドの中でも今まであまり耳にしなかった「フルーツ」が入ったものには期待が高まり、「また買いたい」と思わせる魅力があるのだと思われます。

■「冷蔵庫から出してすぐ使えたら用途が広がる」66.3%、「アレンジバター作ってみたい」66.9%

興味と関心が寄せられている「アレンジバター」、その材料はバターと、フルーツやナッツなどの食材。「だったら自分で作れるんじゃないかな」と思うのは当然でしょう。「家で簡単に作れたら、アレンジバターを作ってみたいと思いますか?」という質問には「作ってみたい」という人が66.9%(「作ってみたい」26.7%+「やや作ってみたい」40.2%)でした。

すでに、自分なりの方法で楽しんでいる、という人の声も届いています。「柔らかくしたバターに、レーズンといったくるみを混ぜ、成形して冷凍。常備しています」(30代・パート)、「フルーツバターをクラッカーにのせています」(30代・専業主婦)、「りんごバターを豚肉のソテーに使いました」(40代・パート)などなど。また、「果物や野菜のペーストを混ぜて、オリジナルバターを作りたいです」(40代・パート)と、新しい味づくりへの意欲を見せる人も。

ここで気になるのが冒頭でも挙げたバターへの不満点「堅さ」です。「バターが冷蔵庫から出してすぐ使えるとしたら、用途が広がると思う」人は66.3%でした。「アレンジバターを作りたい」と思ったときに柔らかくて混ぜやすいバターがあるのは、うれしいことでしょう。また「アレンジバターを使うとしたら、どんな用途で使いたいですか?」には「パンに塗る」77.2%が圧倒的に1位で、2位の「パスタに使う」43.5%を大きく引き離した結果になっています。冷蔵庫から出したての「おうちフルーツバター」も、ささっとパンに塗ってスイーツを楽しむ感覚で食べられたら朝食が楽しくなりそうです。

フルーツのアレンジバターには多くの人が興味津々で、しかも「おうちアレンジ」への意欲も充分。「おうち」で作るなら、できたての風味が楽しめ、しかも少量ずつ作れるという利点もあります。「フルーツアレンジバター」の「おうちの味化」は広がっていくのではと思わせられます。

調査概要


●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数922人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2019年9月27日~10月2日

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