パソナで、人材紹介・再就職支援サービスを行うパソナキャリアカンパニーは、主任クラス以上の役職に就いている20歳~49歳の女性1,000名を対象に、仕事やキャリアに対する意識、女性が活躍しやすい就業環境について探る「女性リーダーに関する調査2015」を実施。

【調査結果サマリー】

① 働くこと・キャリアアップに関する意識
● 女性リーダーの8割半が「働ける限りは働き続けたい」、ママリーダーでは9割半!
● 「恋愛・結婚より仕事優先」 女性リーダーの3割
● 非管理職層の半数以上は「管理職を敬遠」しているが、“職場環境等の好転”で98%は「管理職を目指す」

② 転職に関する実態
● 女性リーダーの4人に3人が転職を考えた経験あり
● 転職を考えた理由 1位「やりがいのある仕事がしたい」、2位「能力を発揮できる環境が欲しい」
● 転職相談すると有益だと思う相手 2位は「キャリアアドバイザー」、1位は?
● “転職相談するならこの人!” 女性1位「天海祐希さん」、男性1位「マツコさん」

③ 女性リーダーがより活躍するために
● 女性リーダーに必要な力とは? 最多回答は「感情のコントロール」
● 女性リーダーの悩み トップは「身近にロールモデルがいない!」

④ 女性リーダーの目標
● 女性リーダーが働くことで得たいもの 「生活費」5割強、「老後の生活資金」も4割強で上位
● キャリアアップに伴い、仕事に求めるものは金銭的なゆたかさから精神的な充実にシフト

⑤ 理想の女性営業部長・人事部長のイメージに合う有名人、部下にしたい有名人は?
● 理想の女性営業部長のイメージに合う有名人TOP3 「天海祐希さん」「真矢ミキさん」「米倉涼子さん」
● 部下にしたい女性有名人TOP3 「上戸彩さん」「綾瀬はるかさん」「ベッキーさん」


【調査結果】

(1) 働くこと・キャリアアップに関する意識
● 女性リーダーの8割半が「働ける限りは働き続けたい」、ママリーダーでは9割半!
● 「恋愛・結婚より仕事優先」 女性リーダーの3割
● 非管理職層の半数以上は「管理職を敬遠」しているが、“職場環境等の好転”で98%は「管理職を目指す」

主任クラス以上の役職に就いている全国の20~49歳の女性(以下、本調査では「女性リーダー」と呼びます)1,000名(全回答者)に、働くことに対する意気込みについて聞きました。
≪(今の会社かどうかは問わず)働ける限りは働き続けたい≫について、『あてはまる(計)』(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)は8割半(86.4%)となり、大多数の女性リーダーが、できる限り働き続けたいという意欲を持っていることが明らかになりました。また、≪恋愛・結婚より仕事を優先したい≫では、『あてはまる(計)』は30.9%となりました。女性リーダーの3割が、恋愛や結婚よりも仕事に重きを置いているようです。
子どもがいるかどうかで分けてみると、子どもがいる女性リーダーのほうが働き続けたいと考える割合が高く、9割半(93.6%)となりました。子育てと仕事の両立を目指したいという思いが窺えました。

キャリアアップに関する意識では、≪(今の会社かどうかは問わず)上の役職を目指したいか≫に対して、約半数(49.0%)が『あてはまる』と回答し、女性リーダーのおよそ2人に1人は昇進を志していることが明らかになりました。しかし一方で、≪実は、管理職(=課長クラス以上)になることを敬遠している(敬遠していた)≫についての回答は、『あてはまる(計)』が5割半(54.5%)となり、半数以上が、管理職への昇進を避けたい、避けたかった、と 考えていることもわかり、女性リーダーたちの複雑な心境が浮き彫りとなりました。
現在の役職で分けてみると、管理職層(=課長クラス以上)が、管理職への昇進を敬遠していた割合(49.0%)より、非管理職層(主任クラス、係長クラス)が管理職への昇進を敬遠している割合(56.3%)のほうが高くなりました。

では、現在、非管理職層の女性リーダーたちは、どのような状況であれば、管理職を目指したいと思うのでしょうか。管理職への昇進を敬遠している非管理職層(425名)に、“管理職を目指したい”と思える環境について聞きました。
最多回答は「社員のワーク・ライフ・バランス実現に力を入れている」(47.1%)で、以下、「過度な長時間労働がない」(41.9%)など労働時間や休暇に関する項目、「役割相応の報酬がある」(36.9%)や「公正で納得性の高い人事評価制度が整っている」(35.8%)といった報酬や評価に関する項目が上位に並びました。また、「ハラスメント(セクハラ、パワハラ、マタハラなど)がない」(33.2%)、「女性社員の意見が軽視されない」(32.2%)といった項目も上位でした。
「管理職を目指すことはない」と回答したのは全体のわずか1.9%で、非管理職の女性リーダーたちのほとんどが、職場環境が好転すれば、管理職を目指したいと考えていることが浮き彫りになりました。
従業員の女性比率別にみると、女性比率10%未満の層では、「女性社員の意見が軽視されない」が5割弱(48.7%)で、この層における最多回答となりました。従業員の女性比率が低い企業には、労働時間や評価・報酬よりも、まず、女性の声に耳を傾ける姿勢が求められていることが分かりました。

(2) 転職に関する実態
● 女性リーダーの4人に3人が転職を考えた経験あり
● 転職を考えた理由 1位「やりがいのある仕事がしたい」、2位「能力を発揮できる環境が欲しい」
● 転職相談すると有益だと思う相手 2位は「キャリアアドバイザー」、1位は?
● “転職相談するならこの人!” 女性1位「天海祐希さん」、男性1位「マツコさん」

全回答者(1,000名)に、これまでに転職したいと思ったことがあるか聞いたところ、「ある」との回答が8割弱(76.7%)となりました。また、転職をしたことがあるかどうかでは、「ある」が6割弱(56.7%)となりました。転職を考えたことがある人は4人に3人、実際に転職をした人も半数を超える結果となりました。

続いて、転職したいと思ったことがある方(767名)に、転職を考えた理由について聞いたところ、最多回答は「よりやりがいを感じられる仕事をしたいから」で3割(30.5%)、以下、「より自分の能力を発揮できる環境が欲しいから」(26.9%)、「スキルアップしたいから」(25.3%)といった項目が続きました。

また、既婚者や子どもがいる方では、「家庭環境が変化したから」(既婚者24.8%、子どもがいる方28.0%)の割合が、未婚者(4.4%)、子どもがいない方(9.4%)に比べて高くなりました。結婚や出産を機に、より働きやすい環境を求めて転職を考えたことが窺えます。

転職を考えるにあたって、誰かに相談することもあるのではないでしょうか。転職したいと思ったことがある方(767名)に対して、転職に関する相談相手について質問しました。
≪相談しやすい人≫はどのような人か聞いたところ、最も回答が多かったのは「パートナー(交際相手・配偶者)」(43.2%)でした。次いで多かったのは「母親」で3割(30.0%)、以下、「学生時代の友人・知人」(28.3%)、「社会人になってからできた友人・知人」(25.3%)が2割台で続きました。

一方、≪相談しづらい人≫はどのような人か聞いたところ、最多回答は「会社の先輩・上司」(36.1%)でした。また、2番目に回答が多かったのは、「父親」(24.6%)でした。同じ“親”でも、母親か父親かで、転職に関して相談しやすいかどうかは異なることが分かりました。

≪相談すると有益だと思う人≫について聞いたところ、「パートナー」(17.3%)に次いで、「転職支援サービスのキャリアアドバイザー」(15.6%)が、2番目に高い割合となりました。転職を考えるにあたっては、プロのキャリアアドバイザーに相談することがプラスになると考える人が多いという結果でした。
しかし、≪実際に相談した人≫としては、「パートナー」(28.2%)、「母親」(20.7%)、「社会人になってからできた友人・知人」(15.0%)が上位となっていて、“有益だと思う人”として2番目に割合の高かった「転職支援サービスのキャリアアドバイザー」は、1割未満(7.7%)にとどまりました。キャリアアドバイザーに相談する人が増えれば、より有意義な活動を行える転職希望者が増えるのではないでしょうか。

また、全回答者(1,000名)に、“悩みを打ち明け、キャリアチェンジや転職について相談したい”と思う有名人を、男女1名ずつ挙げてもらったところ、男性有名人で1位となったのは「マツコ・デラックスさん」(28件)で、理由としては、「厳しい意見もスパッと言ってくれそう」(33歳、主任クラス)のように、歯に衣着せぬ言い方でアドバイスをくれそうだ、という回答が多くなりました。2位には、“人生経験が豊富そう”といった理由で「タモリさん」(26件)、3位には自由な発想への期待から、「所ジョージさん」(25件)が挙がりました。また、女性有名人で1位となったのは「天海祐希さん」(87件)で、「親身に相談に乗ってくれそうだから」(35歳、係長クラス)といった理由が挙がっています。次いで、アイドルとしてデビューし、現在は女優として活躍するという“キャリアチェンジ”を果たしている「篠原涼子さん」、さばさばとしたイメージがあり、鋭い意見を出してくれそうといった理由から「真矢ミキさん」が同数(ともに23件)で2位となりました。

(3) 女性リーダーがより活躍するために
● 女性リーダーに必要な力とは? 最多回答は「感情のコントロール」
● 女性リーダーの悩み トップは「身近にロールモデルがいない!」

全回答者(1,000名)に、女性リーダーに必要だと思う力・スキルを聞いたところ、「感情をコントロールできること」が6割(61.1%)で最多回答となりました。感情をコントロールできることが、自分たちにとって必要な力だと感じる女性リーダーが多いようです。以下、「誰に対しても公正であること」(51.6%)が5割強、「物事を柔軟に考えること」(46.1%)、「論理的に物事を説明できること」(45.2%)、「細かな気配りを欠かさないこと」(44.7%)が4割台で上位となりました。

続いて、女性リーダーとして働く中で抱いている悩みを聞いたところ、「お手本となる女性リーダーが身近にいない」(38.2%)が最多で、ロールモデル不足に悩む女性リーダーが約4割にのぼることが明らかになりました。さらに、「リーダーとしての役割を果たせている自信がない」が3割弱(27.4%)、「後輩の女性リーダー候補たちのお手本になれている自信がない」が2割強(21.2%)となり、まだまだ前例の少ない女性リーダーという立場に手探り状態で臨み、不安を感じている様子も窺えました。

(4) 女性リーダーの目標
● 女性リーダーが働くことで得たいもの 「生活費」5割強、「老後の生活資金」も4割強で上位
● キャリアアップに伴い、仕事に求めるものは金銭的なゆたかさから精神的な充実にシフト

全回答者(1,000名)に、働くことで得たいものは何か聞いたところ、最多回答は「(自分や家族の)生活費」(51.6%)、次いで「生活のゆとり・ゆたかさ」(49.9%)が挙がり、「老後の生活資金」(43.5%)という回答も多くなりました。やはり、将来にわたって生活に不自由しない金銭を得たいと考える方が多いという結果になりました。そのほか、上位には、「様々な経験」(46.0%)、「社会との接点」(45.1%)、「成長・自己実現」(41.3%)、「生きがい」(37.7%)といった、よりゆたかな人間性の構築につながる項目が上位に挙がりました。働くことを通じて、モノだけでなく心の面でも、ゆたかな人生を手に入れたいと考えている人が多いことが分かりました。

管理職層と非管理職層で分けてみると、「(自分や家族の)生活費」では、非管理職層のほうが高い割合となりました(管理職層46.5%、非管理職層53.2%)。他方、「様々な経験」(同54.7%、43.2%)、「成長・自己実現」(同50.2%、38.4%)では、管理職層のほうが高い割合となりました。キャリアアップに伴い、働くことを通じて求めるものが、金銭的なゆたかさから、精神的な充実にシフトしていく様子が垣間みえる結果となりました。

(5) 理想の女性営業部長・人事部長のイメージに合う有名人、部下にしたい有名人は?
● 理想の女性営業部長のイメージに合う有名人TOP3 「天海祐希さん」「真矢ミキさん」「米倉涼子さん」
● 部下にしたい女性有名人TOP3 「上戸彩さん」「綾瀬はるかさん」「ベッキーさん」

全回答者(1,000名)に、“理想の女性●●部長”のイメージに合うと思う女性有名人を聞きました。
理想の女性営業部長のイメージに合うと思う有名人は、「天海祐希さん」が222件というダントツの得票数で1位となりました。理由としては、「バリバリ成績を上げ、部下の面倒見もよさそう。」(40歳、係長クラス)のように、営業に向いていそう、部下に細やかな心配りをしてくれそう、といった回答が中心となりました。
理想の女性人事部長のイメージに合うと思う有名人でも、1位は「天海祐希さん」(60件)でした。理由としては、「適材適所を見抜きその人の力を発揮させてくれそう」(44歳、主任クラス)といった、人を見る目がありそうだという意見が多くを占めました。

また、部下にしたいと思う有名人を、男女それぞれ1名ずつ挙げてもらいました。
部下にしたい男性有名人では、1位は「福士蒼汰さん」(60件)、2位は「櫻井翔さん」(31件)、3位は「妻夫木聡さん」(19件)でした。1位の福士蒼汰さんを選んだ理由として「先輩の指示に柔軟に対応し気遣いもできそう」(33歳、主任クラス)という内容が挙がったように、柔軟性や、気遣いができるかどうかが、部下にしたい男性を選ぶポイントとなっていることが窺える結果となりました。
一方、部下にしたい女性有名人では、1位「上戸彩さん」(41件)、2位「綾瀬はるかさん」(37件)、3位「ベッキーさん」(23件)となりました。上戸彩さんを選んだ理由として「明るく素直」(49歳、係長クラス)が挙がったように、明るさ、素直さを備えた女性を部下にしたいと考えられているようです。


【調査概要】
・調査タイトル :女性リーダーに関する調査2015
・調査対象 :ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする、主任クラス以上の役職に就いている20~49歳の女性
・調査期間 :2015年4月14日~4月20日
・調査方法 :インターネット調査
・調査地域 :全国
・有効回答数 :1,000サンプル(有効回答からランダムに抽出)
(内訳)
 20代:27名、30代:381名、40代:592名
 主任クラス:516名、係長クラス:239名、課長クラス:184名、次長・部長クラス:61名
・調査協力会社 :ネットエイジア株式会社

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