通信販売に関する【消費者調査】2015 Part1 

2015年12月18日
エルテックスは、一昨年~昨年に引き続き、通信販売に関する「消費者の行動や意識」などを集計・分析した調査結果を発表。

エルテックスでは、2000年頃より、ECサイト/通販システムの開発及び構築を積極的に推進しており、EC/通販に関する市場動向を考慮した独自調査「通信販売に関する【消費者調査】2015」を実施しました。

調査では通信販売を利用する消費者の「周辺を取り巻く環境」「消費行動や利用動向」などを集計・分析いたしました。弊社中核顧客である通販企業の先の、消費者行動や意識を把握することで、通販やECに関する弊社ソリューションサービスを改善し、顧客通販企業へ提供しているサービス強化やビジネス貢献につなげてまいる所存です。

今回は、そのPart1として、「通販販売経験者が保有する機器」「通信販売をするときのチャネル」「買い物の情報収集でやっていること」の調査結果を公開いたします。

【調査結果概要】

「通信販売に関する【消費者調査】2015」Part1概要

1)通販/EC利用経験者が保有する機器では、スマートフォン保有率が伸長(対2014年+5.5%)しました。一方、テレビとフィーチャーフォンの保有率低下が急速に進んでおり、生活者とのコミュニケーション手段である機器のバランスが徐々に変わりつつあるようです。

2)通信販売をするときのチャネルでは、「インターネットの大規模モール(61.2%)」「地上波テレビ(37.8%)」「通信販売のカタログ(31.2%)」が3ボックス。昨年通信販売のカタログと僅差で3位だった地上波テレビが、2位に躍進しました。

3)ECで買い物をする際の情報収集手段ではECサイトのメルマガがトップとなりました。その他、ECサイトアプリの通知、SNSの通知等について利用度は低いものの、ECサイトが運営しているLINEなどの通知では、「よく見る」と答えた方が60%となり、その他の手段の約2倍という非常に高い数値になりました(※)。
※サンプル数が15と少ないため参考値です

【調査結果】

1)通販/EC利用経験者が保有する機器では、スマートフォン保有率が伸長(対2014年+5.5%)しました。一方、テレビとフィーチャーフォンの保有率低下が急速に進んでおり、生活者とのコミュニケーション手段である機器のバランスが徐々に変わりつつあるようです。(回答者全体)

質問項目).あなたが個人で保有している、またはご自宅で使うことができる機器をいくつでもお選びください。

◇回答に見る特徴
 2014年調査に比較して、保有率が上がったトップ2ボックスは、スマートフォン(前年比、以下同+5.5%)、パソコン(+0.7%)。反対に、下がったトップ3ボックスは、フィーチャーフォン(▲10.7%)、テレビ(▲8.3%)、ラジオ・ラジオ機能つきコンポーネントステレオ(▲4.1%)となりました。
 フィーチャーフォンの保有率低下はスマートフォン普及・拡大と反比例していると考えられます。テレビ保有率低下に関しては、PCやスマートフォンに付随するテレビ機能が、テレビ保有の代替となっていることも考えられますので多少留意が必要でしょう。

2)通信販売をするときのチャネルでは、「インターネットの大規模モール(61.2%)」「地上波テレビ(37.8%)」「通信販売のカタログ(31.2%)」が3ボックス。昨年通信販売のカタログと僅差で3位だった地上波テレビが、2位に躍進しました。

質問項目)あなたが通販で買い物をする際に、利用したことがあるものを、いくつでもお選びください。

◇回答に見る特徴
 2012、2013年と同じ質問に対して、利用した通販チャネルの前年比スコアで、マスメディア系(地上波テレビ、新聞、BS・CS・CATVテレビ)が上昇。テレビでは長尺の通販CMが増えていることや、新聞では健康食品や機能性化粧品の広告が増えており、このような傾向が出てきていることが推測されます。
一方、インターネットの大規模モール(前年比▲2.6%)、通信販売のカタログ(▲4.0%)などは減少しましたが、前年比ではインターネット上の独自店舗のスコアが1.5%上昇しており、通販各社の自社ECサイトの健闘が伺われます。

質問項目)あなたがお選びになった、通販で買い物をする際に利用したことがあるもので、最もよく利用するものをひとつだけお選びください

利用する通販チャネルで、最もよく利用するものに限る(単一回答)と、インターネットの大規模モールは昨年比で+0.3%ではありますが磐石の地位となっています。
単一回答でも2位になった地上波テレビは、前年比で+3.5%、本年調査、通信販売のカタログ比では+8.7%(昨年は0.1%差)でスコアが右肩上がりになっています。

本年の回答を、性・年齢別に見ると、インターネットの大規模モールでは利用状況に差がありませんが、地上波テレビ、通信販売のカタログでは差が極端に大きく、男性はテレビ派、女性はカタログ派ということができます。通販やECで販売する商品によっても変わりますが、販売チャネルに関しては、性・年代別の利用傾向なども着目したほうが得策でしょう。

3)ECで買い物をする際の情報収集手段ではECサイトのメルマガがトップとなりました。その他、ECサイトアプリの通知、SNSの通知等について利用度は低いものの、ECサイトが運営しているLINEなどの通知では、「よく見る」と答えた方が60%となり、その他の手段の約2倍という非常に高い数値になりました(※)。
※サンプル数が15と少ないため参考値です

質問項目)あなたがお買い物情報の収集のためにしていることで、あてはまるものをいくつでもお選びください。

◇回答に見る特徴
ECで買い物をする方のみに対する本質問で、一般的には、見られない、すぐに捨てられると言われているメルマガについて、男女共に中高年では50~60%以上の方がECのメルマガを登録している、という結果となりました。(※性・年代で格差は大きくなっています)。
n=379 ※ECでの通販経験がある方。

また、「情報収集のために情報ECサイトのメルマガを登録している」と回答した人に限り利用度合いを質問したところ「よく見る、たまに見る」をあわせると91.4%と非常に高いスコアとなり、ユーザーにとって大きな参考情報となっていることがわかりました。
同様に「ECサイトが運営しているLINEなどの友達になって、通知を受け取るようにしている」を選んだ方のスコアは、「よく見る」が60%と他の方法の約2倍の数値となり(※)、ユーザーとの強い関係性を示しました。
※サンプル数が15と少ないため、参考数値


【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:infoQ by GMO調査パネルを利用
調査方法:ネット方式による、アンケート調査
調査期間:2015年12月4日~6日
回収サンプル数:600
調査主体:株式会社エルテックス
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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