世界の新興国小売市場に関する調査 「2013年グローバル・リテール・デベロップメント指数」 

2013年06月12日
経営コンサルティング会社のA.T. カーニーは、世界の新興国小売市場に関する最新調査 「2013年グローバル・リテール・デベロップメント指数 (以下GRDI:Global Retail Development Index)※」の結果を発表し、参入魅力度の高い国上位30カ国をランキングした。

■ 本年のトピック

・トップ3を南米が独占するなど、ブラジル、チリ、ウルグアイ、ペルー、パナマ、コロンビア、メキシコの南米7カ国は、小売企業にとって極めて大きい成長市場であることが示された

・サハラ以南のアフリカ諸国も勢いを継続している。ボツワナ(25位)、ナミビア(26位)は30位以内に入り、ランクインしなかったものの健闘した国もいくつかある。アフリカは、事業リスクおよび政治リスクの管理さえできれば、小売業にとって大きな機会と言える

・ウルグアイ(3位)、モンゴル(7位)、グルジア(8位)、アルメニア(10位)など、富や消費者の志向が特徴的な国が複数ランクインした。これらの国々は、高級品小売業にとっては新たなハブとなり、一般小売業にとっては当該地域戦略の起点となりうる

・ショッピングセンターやモールは、その国での規制や不動産問題を解決することで、新興国における組織小売の発達を大きく促進させている。例えば、リオ・デ・ジャネイロのビレッジモール、サンパウロのJKイグアテミ、チリのコスタネラ・センター・モールは、南米におけるグローバルブランドの立ち上げおよび拡大のプラットフォームとして機能している


※【調査概要】2002年より毎年実施している。小売企業がグローバル市場での成長戦略を定め、参入市場の選定や優先順位付けを行う際の材料となるべく、新興市場の参入魅力度を測るもの。マクロ経済および小売業独自の25の変数をもとに、「市場魅力度」「カントリーリスク」「市場飽和度」「参入緊急度」という4つの観点から評価、数値化し、上位30カ国をランキングしている

【2013年新興国小売市場への参入魅力度ランキング(GRDI2013)】

1 ブラジル
2 チリ
3 ウルグアイ
4 中国
5 UAE(アラブ首長国連邦)
6 トルコ
7 モンゴル
8 グルジア
9 クウェート
10 アルメニア
11 カザフスタン
12 ペルー
13 マレーシア
14 インド
15 スリランカ
16 サウジアラビア
17 オマーン
18 コロンビア
19 インドネシア
20 ヨルダン
21 メキシコ
22 パナマ
23 ロシア
24 レバノン
25 ボツワナ
26 ナミビア
27 モロッコ
28 マケドニア
29 アゼルバイジャン
30 アルバニア

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[A.T. カーニー]
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