「国内における越境ECのイメージおよび浸透度」の調査(20~59歳の男女対象) 

2016年04月05日
イーベイ・ジャパンは、「国内における越境ECのイメージおよび浸透度」の調査を目的とし、全国20~59歳の男女412人を対象にアンケートを実施しました。その結果、越境EC出店者は「日本では売れない商品が、海外では売れる」、「日本よりも高い価格で販売できる」などに出店メリットを感じている事が明らかになりました。また、越境EC非出店者の半数以上は海外進出の意向を持っているものの、サポートなどへの不安からなかなか踏み出せていない現状が明らかになりました。

越境EC出店者(n=103)を対象に越境ECを始めたきっかけをうかがったところ、1位は「日本では売れない商品が、海外では売れる」47.6%、2位「日本よりも高い価格で販売できる」46.6%、と国内と海外との購買層やニーズの違いがうかがえる結果となりました。3位には「購入者が日本よりも多い」40.8%が挙がり、市場規模の違いにメリットを感じている出店者も多くいることが見受けられました。

越境EC出店国については、1位「アメリカ」64.1%(前年と比べ‐3.9pt)、2位「中国」53.4%(+6.8pt)、3位「アジア地域(中国以外)」51.5%(+11.7pt)、4位「ヨーロッパ諸国(イギリス以外)」39.8%(±0pt)、5位「イギリス」33.0%(+1.9pt)となり、前年度との比較において、中国を始めとするアジアの国々との取引が増加傾向にあることがわかりました。

また事前調査段階(n=10,000)において、国内でECを手がけているものの越境ECは行っていない方(n=335)に対して、「越境EC出店をしてみたいと思いますか」と尋ねたところ、55.6%が「出店してみたい」もしくは「やや出店してみたい」と回答し、半数以上が越境EC出店に前向きな考えをもっているようです。これに対して「出店したくない」「あまり出店したくない」と越境ECへ抵抗を示した方は22.4%に留まりました。

国内でECを手がけているものの、越境ECは行っていない方(n=309)へ「越境EC出店に対して抵抗があるか」と聞いたところ、「抵抗なし」37.5%、「抵抗あり」62.5%となりました。それぞれの代表的意見は以下のとおりです。

< 「抵抗なし」回答者の代表的意見(一部抜粋)>
● 今はネットの普及も著しくセキュリティもしっかりしていて安心。日本で売れなくても海外で高く売れる可能性がある。
● トラブルに関しては国内も外国も差異は感じない。
● 他社も続々と出品しているので。

< 「抵抗あり」回答者の代表的意見(一部抜粋)>
● 各国の言葉がわからないので相手とのコミュニケーションを取れる自信もない。
● 決済に信頼ができない。配送が出来るか不安。
● トラブルがあった時に十分なサポートが受けられないイメージ。

越境EC出店者が「困った時にサポートして欲しいと感じている出品時のニーズ」について聞いたところ、「充実したFAQ」との回答が48.5%(前年と比べ+15.5pt)と大きく伸びて前年の5位から1位へ浮上、続いて「メールでの質問受付」43.7%(-4.9pt)、「オンラインセミナー」39.8%(+3.9pt)という結果になりました。また、4位以下には「電話での質問受付」、「定期的な勉強会」、「書籍(ノウハウ本)」なども挙がりましたが、FAQの拡充やオンラインセミナーなど、時間に縛られないオンライン上でのサポートに対するニーズが高まっているようです。

世界(※1)のEC市場規模は日本の約12倍にあたる約158兆円に達しており(※2)、越境EC市場は右肩上がりに成長を続け、注目を集めています。今回の調査によって、越境ECへの意向は高いものの、まだ実践に移れていない方が多くいることがわかりました。

*1 [対象国] アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、大韓民国、中華人民共和国、ドイツ、日本、ブラジル、フランス、ロシア
*2 [出典] 経済産業省 「平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」


【調査概要】
対象:
 [事前調査]
 10,000サンプル
 → 全国20~59歳男女
 [本調査]
 412サンプル
 → ECサイト出店に業務として関わっている方
 → 「海外出店者」(103サンプル)、「海外出店意向者」(309サンプル)
調査期間:
 [事前調査] 2015年12月11日(金)~12月15日(火)
 [本調査]   2015年12月16日(水)
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
※本調査では「越境EC」を「海外EC」として聴取

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[PRTIMES]
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