2017年10月度 一般用医薬品(OTC)カテゴリーランキング 

2017年11月27日
アンテリオは、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータをもとに、「2017年10月度一般用医薬品カテゴリーランキング」を発表しました。

【調査結果のポイント】

・10月のOTC関連薬市場は、販売金額が伸びる週末に悪天候が重なり、前年同月比96.8%と不振。
・好調だったカテゴリーの第1位は「目薬」。中高年向け新商品が大幅に売上を伸ばして貢献。
・皮膚用薬(殺菌消毒剤を除く)の不振は、降水量が多く乾燥した日が少なかったことが要因と推察。
・9月に多く購買された総合感冒薬は、家庭内備蓄が増えたためか販売不振。

【調査結果の詳細】

1.大型台風や豪雨の影響で前年比大幅ダウン! 「一般医薬品(OTC)市場の販売金額推移」

10月のOTC関連薬市場は、販売金額が伸びる週末に台風や豪雨が重なった影響で、前年同月比96.8%と落ち込みました。悪天候だった第3~5週については、週次データも大幅にダウンしており、販売動向と天候の因果関係が明確になりました。

2.大型新商品の発売で目薬が伸長!「好調だったカテゴリー、トップ5(金額前年同月差)」

10月度に前年同月と比較して最も販売金額を伸ばしたカテゴリーは「目薬」でした。これは、低下した視覚機能を再活性化させる成分を最大濃度配合した中高年向けの新商品の貢献もあり、目薬のカテゴリー全体で1.5億円の増加となりました。
気温が低い地域が多かった影響で9月に売上が伸びた総合感冒薬については、10月も継続して低気温だったにもかかわらず(東京、大阪ともに平均気温の前年差マイナス1.9度)、伸長しませんでした。これは9月に購買された分が家庭内備蓄となっていることなどが要因として考えられます。また、漢方薬は13か月連続で前年比プラスと、好調な売上が継続しています。

3.乾燥した日が少なかった影響か?皮膚用薬(殺菌消毒剤を除く)は二桁マイナス!「不調だったカテゴリー、ワースト5(金額前年同月差)」

天候不良により全体的に消費が落ち込んだ10月でしたが、その中でも特に皮膚用薬(殺菌消毒剤を除く)は前年同月比マイナス10.1%と下げ幅が目立つ結果となりました。これは、降水量が非常に多く乾燥した日が少なかったためと推測されます。
また、鼻炎治療剤が前年よりも売れなかったのは、総合感冒薬の不振と同様で、前月好調だった影響を受けたものと思われます。


【調査概要】
◆SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始
対象業態:スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア
エリア:全国
調査店舗数:3,211店舗
データ収集方法:POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー:医薬品、医薬部外品(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)

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[アンテリオ]
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